モンテッソーリ教育
とは?
100年前に始まった
モンテッソーリ教育、
新しい変革の時代の中、
その教育哲学に対する評価が
一層高まっています。
モンテッソーリ教育
とは
モンテッソーリ教育とは、マリア・モンテッソーリによる教育哲学から生まれた教育法です。
マリアはイタリア初の女性医学博士の経歴を経て人間の学習する能力に着目しその法則性はどの人間にも当てはまる普遍的な法則があることを発見します。
100年前の教育法は、現在においても全世界で公教育に代わる第二の教育選択肢として普及しています。
マリアの教育哲学に子どもの自由は欠かせません。子どもが秘めている可能性は計り知れないものがあります。底なしの知性、無限の想像力、豊かな感情、柔軟な視野、活発な運動能力。
この子たちの持って生まれた能力を最大限に引き出すためには、自由でいることが一番なのです。
ここで表現される自由とは奔放ではありません。モンテッソーリ哲学の優れた点は、自由と規律・責任を、毎日の活動、学習、生活の中で実体経験によって、実に絶妙なバランスで学ぶことを教えてくれるところです。
子どもが社会やこの地球の一員として、自由にいられる環境が人間的な精神を養うことに繋がります。
100年以上も前の教育哲学は、今もなお古びることは決してありません。むしろ求められているのはなぜなのでしょうか?
学ぶことの喜び、好奇心を満たす充足感、仲間と協力して働く楽しさは万国共通の人間として感じられる幸せであり、人間であることを尊重する思想だからこそ求められるのだと考えています。
戦争、差別、過酷な労働、資本主義を経た人類はいったいどんな社会へむかっているのか、その答えはこれからの時代をに担う子どもに宿っていると信じています。
歴史を知り、宇宙の法則を理解した子どもたちは過去の過ちを繰り返すような人間になることはありえません。
この世界を、時代を善くしていくのは善い人間の善い行いにより築かれていく。人を育てることが平和に繋がると信じていたマリア・モンテッソーリの教育思想はより一層不可欠なものとなっています。
モンテッソーリ教育の学習・
成長のための環境
マリア・モンテッソーリ
について
BIO of
DR. Maria Montessori
マリア・モンテッソーリは、幼児・児童の教育に光明をもたらした20世紀の偉大な教育家の一人です。
子どもが自由に探求できること、そして学習活動に適した環境を用意することで子どもは自らを創造することを発見します。
マリア・モンテッソーリの略歴:
1870年にイタリアで生を受けたモンテッソーリは、医学、人類学、教育学、心理学を修め、イタリアで初の女性医師となりました。
1896年に医師となった彼女は身体的・知的に障害を持つ子どもの教育と研究に専念します。
精神的な疾患があるとされた子ども達の教育に携わり、知能テストで当時の健常者の子どもをはるかに上回る成績を出す子どもを輩出し世間を驚かせました。
その後、1907年に開設されたCasa Dei Bmbini(子どもの家)では、サン・ロレンツォの貧困地区の恵まれない境遇の子どもたちに対する教育に取り組みます。
そこでも同様の著しい知能の向上が確認でき、この前代未聞の成果についての知らせは瞬く間に世界を巡ります。
子どもたちの活動の様子を確認しようと、近隣国はもちろん世界中から人々が訪れました。
マリア・モンテッソーリはノーベル平和賞に三度もノミネートされています。また、ユーロに切り替わる前に流通していたイタリア1000リラの紙幣には、モンテッソーリの肖像と授業の風景が描かれていたほど人々の尊敬を受けています。
モンテッソーリ教育
とは
世界では数万あるモンテッソーリの小学校・中学校
モンテッソーリ教育は世界中に広く普及しています。特にアメリカでは50年代後半より、本格的な普及が始まり、現在では全米の地域で従来の学校に代わる第二の選択肢となっています。
私立・公立を合わせて4000か所以上のモンテッソーリスクールが存在し、その内、公立校は560校にのぼります。
中学校課程まで併せ持つ学校も少なくありません。イギリスでは、ウィリアム王子の長男であるジョージ王子がモンテッソーリのナーサリーに通いました。
ウィリアム王子とヘンリー王子のお母様であったダイアナ妃は成婚以前に、モンテッソーリ教育を導入しているナーサリーでアシスタントをされていました。教育の自由度が高い北米、欧州、オーストラリア、ニュージーランドでも多くのモンテッソーリ小学校が存在します。
もちろん、マリア・モンテッソーリのゆかりの地であるインドでは世界一子ども達数が多いことでも知られるCity Montessori Schoolはインド国内でも有数のトップ校に数えられています。
教育環境の比較
従来の教育 | モンテッソーリ教育 |
---|---|
年齢別横割りクラス 同年齢の子ども |
縦割りクラス 異年齢の子ども達が共に学ぶ 年上の子どもは幼い子どもを教え、 幼い子どもは年上から学ぶ |
教師が選ぶ 教師がカリキュラムを組む 教師が何を学ばせるかを決める |
自分で選ぶ(興味のある活動) 自分の発達に合った教具を選ぶ 自分で繰り返し学習し、理解していく |
時間に制限がある 時間割に従い学ぶ |
時間に制限を置かない 自分が望むだけ続けることができる 何日にもわたって学ぶことができる |
教師が誤りを指摘をする 誤りは教師が訂正する |
子どもが自分で誤りに気付く 自分で誤りに気づくため、 間違うことに恐れがない |
評価がある 一斉テストにより評価をする |
評価はない 子どもが学んだことを発表する(プレゼン) 教師は足りない場合に補足・援助をするのみ |
受動的人間 | 能動的人間 |
人間には決まった
成長のリズムがあります
マリア・モンテッソーリは、大きく6 年ごとのリズムがあることを発見しました。
このリズムに合わせた知性、精神、体力を養います。
発達の4 段階
THE 4 PLANES OF DEVELOPMENT
120年前から続く
教育項目
それは『 コスミック教育(Cosmic) 』 です 。
宇宙全体を見渡すことで自分を発見することができます。それはまさしく探検といえるでしょう。この宇宙の成り立ちについて思いを馳せれば、自ずと世界、社会、人、自然、生命に対する慈愛が芽生えます。
この子どもたちは、どんな大人に成長していくのでしょう?
(写真左4枚:世界のモンテッソーリ小学校でのコスミック教育風景)
(写真右4枚:当学園エレメンタリーのコスミック教育風景)
コスミック教育とは?
宇宙を学んだ子どもたちはやがて疑問を抱きます。「この星はどうなっているの?」「他の星はどうなっているの?」「どうやってできてきたの?」「人はどうやって生きているの?」
宇宙観を育めば、森羅万象の相関性、絶妙なバランスも見通せるようになります。例えば、幼くても二酸化炭素と酸素の循環が理解できるようになります。人が排出する“二酸化炭素”と、植物が生み出す“酸素”のバランスはどのように成り立ち、崩されているのか?食物連鎖がどのように行われているのか?生物や自然が、どのようにバランスを保っているのか?
星全体、宇宙全体、時空全体で物事をとらえる精神が養われます。
(写真:宇宙と星座についての学習・3年生)
(写真:アジの解剖・2年生)
モンテッソーリの先輩
ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン(Google創立者)
モンテッソーリ教育が、自主的に考えること、自分で始めることを教えてくれました。また、興味あることをとことん追求する自由が許されました。それが、型にはまらない考え方ができるようになった理由です。
ジェフリー・P・ベゾス(Amazon創立者)
ベゾスを評する言葉として「分析的でありながら直感的、繊細でありながら大胆、即興的でありながら計画的」と表現されています。取り組むプロジェクトや対処すべき問題や状況に対して、卓越した洞察・理解を働かせ、最適なアクションをとることを意味しています。また、ベゾスの、どのような相手でもフラットでオープンな姿勢で他者から学ぼうとする姿勢についても、称賛されています。これは正に、モンテッソーリ教育の特徴の一つだとも言えます。
ヨーヨー・マ
(バイオリニスト)
グラミー賞15回受賞の世界的バイオリニスト。娘もモンテッソーリに通っており、マは娘について「秩序はクリエイティブな生活に必要不可欠なものであり、エミリーはそれをモンテッソーリの経験より得たもの」と述べています。
アンネ・フランク
(「アンネの日記」の著者)
ナチス支配下のドイツでのユダヤ人迫害から逃れるため亡命したオランダ・アムステルダムで、ドイツによるオランダ占領後にユダヤ人に対するユダヤ人学校以外での教育の禁止する法律の施行が始まるまでの間、モンテッソーリの幼稚園と小学校のほとんどの時間を過ごす(1934年〜1942年6月)。
彼女の作品に見られる、物事に対する深い観察や豊かな考察の記録は、学校生活の延長でもありました。モンテッソーリで学ぶ子ども達が、日々行っていることでもあります。アンネの日記は、67言語へ翻訳され、現在でも多くの読者に愛されている図書の一つです。
藤井聡太(将棋棋士)
名古屋瀬戸市のモンテッソーリ幼稚園でモンテッソーリ教育を受ける。自分で考え抜く、想像力を働かせる、新しいことに挑戦することを恐れないという、モンテッソーリの経験が素晴らしい形で結晶を結んでいるように思います。今後の活躍にも目が離せません。親族の方もモンテッソーリ教育をご経験されているようです。生粋のモンテッソーリアン・ファミリーですね。
その他
テイラー・スウィフト
(米国グラミー賞受賞歌手)
ビヨンセ・ノウルズ
(シンガー・ソングライター、ファッションデザイナー、16回グラミー賞受賞)
ヘレン・ケラー
(著作家、社会福祉活動家)
ショーン・コームズ
(グラミー賞受賞ミュージシャン、音楽プロデューサー、起業家)