モンテッソーリ教育の特色
整えられた学習環境
& モンテッソーリ教具
科学的に研究されたモンテッソーリ教具
モンテッソーリは、子どもの発達段階を科学的に分析し、発達に合わせた魅力的な教材を豊富に開発しました。
カラフルで魅力的な教材は、子ども達の好奇心を大いに誘発し、具体的思考から抽象的思考に導き、無限の可能性を引き出します。
教育的配慮が行き届いた教室・環境
現在編集中
縦割りクラス
整えられたモンテッソーリ環境
クラスは活気とポジティブな雰囲気に満ちています。縦割りクラスでは、1年生〜3年生、4〜6年生の3年齢の縦割りクラスで進められます。子どもたちは同じ教師達と3年間を共に過ごします。家族のような環境で、お互いを思いやる気持ちや尊敬することを学びます。学校という空間が、外部と切り離された特殊な場所ではなく、家や周囲のコミュニティと同様の、他者との関わりを経験する中で多くを学ぶことができます。
低学年と高学年のクラスの中で、年下、中間、年上という立場をエレメンタリーの6年間で2度経験することになります。
学習が進んだ年上の子ども達や学習が進展度が進んでいる子どもたちは、年下の子どもたちに自分が学習した知識や情報を共有し、同時に、年下の子たちは、自分にとっては未知の領域である上級生の成果を見て、学ぶことへの意欲が湧いてきます。クラス内では、点数や順位を競う感覚はありません。子どもたちは、自由に協力し合ったり、知識や成果を分け合ったりしながら、クリエイティブな方法で自分の知識を広げていくことに専念できます。
3学年単位のクラス構成は、一人ひとりが自分のペースで学習をひろげていくことを可能にしてくれると同時に、教師たちが一人ひとりの子どもを十分に理解することを可能にし、必要な援助をするために必要な時間的余裕も与えてくれます。
低学年(1-2-3年生)
低学年の子どもたち
低学年の年齢の子ども達は、この年齢に特徴的ないくつかのとても重要な認知発達が起こる敏感期を経験します。学習能力が向上し、個性と社会性が身に着き始めます。
社会性では子ども達の間で仲間意識が強くなり、知的には抽象的に考える力や想像力が高まります。
想像力は知的な発達にとってとても重要なものです。新しい知識を取り込みながら成長し続ける頭脳は、驚くべき想像力をもたらし、それによって子どもの知性は一層高められていきます。
仲間の子ども達との関係も、この時期の子ども達にとって大事な関心事です。友だちや教師との関わりを通じて、様々なものの見方、異なる家庭や文化、あるいは、ルールや決まりが存在することを理解していきます。
高学年(4-5-6年生)
高学年の子どもたち
高学年の子ども達は、実践的体験に依る学習から、多様な概念を抽象的に理解することを伴った学習へと移行していきます。基本的学習スキルと文化的概観をしっかりと身に着けた高学年の子ども達達は、より深いレベルの探求へと学習を進めます。子どもの能力の発達に伴い、多様なスキルを要する複雑な学習に取り組みはじめます。学習の環境も、宿泊を伴った遠方への旅行や文化的なイベントへの参加など、高度なものになっていきます。
高学年期は、知的活動と精神機能が効率的で洗練してくるとともに、学習や人間関係での課題に柔軟に対処できるようになります。友人たちの間における個性の表現は大きな関心事になります。自分の意見や見方を表現したり、他者について話すことにも関心を持つようになります。状況に合った言葉使い、考え方、行動ができるようになるために、子ども達は努力を傾けます。思春期へと成長していく子ども達にとって、自信や社交性はより重要なものになります。
実践・体験学習
& 専門家授業
5つの大きなテーマにより構成された物語で、宇宙、地球、人類・生命についての全体像を子どもたちに提示します。モンテッソーリのエレメンタリー教育のおける中心的テーマとなります。自然界や法則、人類の歴史、森羅万象の相関性について触れた子どもたちは、様々な疑問を抱きます。「この星はどうなっているの?」「人はどうやって生きているの?」もっと色々なことを探求したいと思うようになります。
宇宙の中のかけがえのない生命への尊厳と畏敬の念が育まれ、やがて将来に向けての方向性に考えが及び、自分がこの世界で役立つ人となるべく使命感が芽生えていきます。
従来の教育とモンテッソーリ教育との違い
モンテッソーリ | 従来の教育 | |
---|---|---|
教育の主体 | 子ども自身 自ら学ぶ (教師は子どもを援助する存在) |
大人 教師が教える (子どもは無知な存在と誤解している) |
学び方 | カリキュラムはない。 子どもは興味や発達に応じた教具を、自分で選択し、感覚(手)や想像力(頭脳)を駆使して学ぶ能動的スタイル。 時間や学ぶ内容の制限はなく、集中したいだけ没頭し、好きなだけ繰り返し学べる機会がある。 |
子どもの興味や関心に関係なく、決められたカリキュラムに沿って進められる。 教科書や板書が中心の受動的スタイル。 頭だけで考える。時間や学ぶ内容にも制限がある。 |
クラス | 異年齢縦割りクラス編成 自然と社会性が育まれていく。 |
学年別のクラス編成 できる子、できない子の差が生まれる。 |
個人または、小グループで、自主的に自分の学習を進める。 クラス全員で同じをことをしていない。 |
クラス単位で全員が同じ内容の授業を受ける | |
自由に動くことができる | 各自決められた机へ着席し、通常のクラスでは、勝手に動き回ることは許されない | |
評価・ テスト |
学習と反復によって習得する。そのプロセスで、成功と達成の感覚や自分の能力に対する自信が内面的に強化される。 | 競争や成績、テストの点数、表彰などの外的な評価が、学習に対する動機づけになっている。 |
個々の興味や成長を認め合う | 優劣をつけ、競争心をあおる。 | |
スキルや概念を理解し習得することが目標 | 成績や点数が最終目標になってしまっている |